2017年11月22日水曜日

高い4Kテレビと安い4Kテレビ

シャープ(SHARP) LC-50U45 AQUOS 4K液晶テレビ 50V型 HDR対応 型番 : LC50U45 メーカー : シャープ 販売価格(税込) : ¥135,963(税込)

「RGBW」という言葉、聞いたことありますか? 一般に薄型テレビでは光の三原色と同じ「RGB」パネルを用いて映像を表示していますが、一部の4Kテレビで、「RGB」に白い「W」のサブピクセルを加えた「RGBW」といわれるパネルを採用しているタイプがあります。ネット上では「疑似4K」「なんちゃって4K」などと噂されていますが、「RGBW」は本当に4Kの画質規準を満たしているでしょうか?

激安モデルに多い「RGBW」は4Kを薄めた劣化パネルです。

4Kに限らず、通常のテレビやモニターは「RGB」、つまり、赤 (Red)、緑 (Green)、青 (Blue) という3色の光を使って、色を表現し、映像を表示しています。それに対し、今回問題の「RGBW」は、その3色に白(White)を加えたものです。
この説明だけ聞くと、「色を足しているのだから表現力がアップするのでは?」と思うかもしれませんが、それはまったくの勘違い。
「白」を足すといっても、足す場所のスペースは変わらないため、元々のRGBはむしろ減ってしまいます。「白」がする役割は光ることです。つまり、「明るくする」といったことは可能ですが、色味を深く濃くするためには役に立ちません。反面、RGBはそれぞれが合成することで薄くも濃くもなります。つまり、「白」の役割はRGBでもできるのです。

具体的なデメリットとしてあげられるのが、映画などの暗いシーンが多い映像の表現力で劣るという点です。ただし、コスト面ではこの「白」が入ることの方が都合が良く、そのため価格を落とせているというカラクリです。
エキサイトニュースより抜粋

2017年11月15日水曜日

シャープ、「8K」普及は誰のためか

日経ビジネスオンラインより抜粋
台湾の鴻海精密工業(ホンハイ)傘下入りから1年半、シャープの業績回復が鮮明に なってきた。成長に向けて高精細な「8K」商品も矢継ぎ早に投入する。時期尚早と の声も聞こえる中、なぜシャープは8Kにこだわるのか。
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低価格の業務用8Kカメラに参入


 業務用カメラは、「大昔には手掛けていたようだがほぼ新規参入といえる商品」(シャープで電子デバイス事業本部長を務める森谷和弘常務)。新商品は1台で8K映像の撮影から収録、再生などができ、高精細な8K映像を約40分連続で収録可能という。映像機器メーカーのアストロデザイン(東京都大田区)と共同開発した。

 シャープが新商品の「売り」に掲げるのが880万円(税別)という価格だ。8K事業を推進する西山博取締役は「従来製品とは一桁違う、導入しやすい価格を実現した」と胸を張る。20年度末までに業務用カメラ市場の約1割を占める3万台の販売を目指す。

 「決して赤字ではない」(シャープの森谷常務)と言うものの、戦略的に低価格を打ち出したのには理由がある。8Kテレビ普及のカギを握るコンテンツ不足を補うためだ。

 国内では18年末に4Kと8Kの衛星放送が開始されるが、8Kに対応するのはNHKのみ。民放大手や動画配信大手は4K対応にとどまる。つまり、8Kを推進するには圧倒的にコンテンツがないわけだ。シャープは自ら業務用カメラを手掛けることで8Kを推進する「仲間作り」を急ぐ考えだ。

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