「RGBW」という言葉、聞いたことありますか? 一般に薄型テレビでは光の三原色と同じ「RGB」パネルを用いて映像を表示していますが、一部の4Kテレビで、「RGB」に白い「W」のサブピクセルを加えた「RGBW」といわれるパネルを採用しているタイプがあります。ネット上では「疑似4K」「なんちゃって4K」などと噂されていますが、「RGBW」は本当に4Kの画質規準を満たしているでしょうか?
激安モデルに多い「RGBW」は4Kを薄めた劣化パネルです。
4Kに限らず、通常のテレビやモニターは「RGB」、つまり、赤 (Red)、緑 (Green)、青 (Blue) という3色の光を使って、色を表現し、映像を表示しています。それに対し、今回問題の「RGBW」は、その3色に白(White)を加えたものです。この説明だけ聞くと、「色を足しているのだから表現力がアップするのでは?」と思うかもしれませんが、それはまったくの勘違い。
「白」を足すといっても、足す場所のスペースは変わらないため、元々のRGBはむしろ減ってしまいます。「白」がする役割は光ることです。つまり、「明るくする」といったことは可能ですが、色味を深く濃くするためには役に立ちません。反面、RGBはそれぞれが合成することで薄くも濃くもなります。つまり、「白」の役割はRGBでもできるのです。
具体的なデメリットとしてあげられるのが、映画などの暗いシーンが多い映像の表現力で劣るという点です。ただし、コスト面ではこの「白」が入ることの方が都合が良く、そのため価格を落とせているというカラクリです。
エキサイトニュースより抜粋